ベンチャー企業がIPO株式公開するには

ベンチャー企業がIPOするまでに何が必要条件でどのような環境があれば良いのか?色々と考えてみながら専門家としてどのようなサポートや支援ができるのか試行錯誤してみたいと思います。

ミクシィ、9月14日にマザーズへIPO

EDINETで有価証券届出書をチェックしてみました。

「想定される時価総額は、なんと1000億円以上!」

1株あたりの公募価格の想定金額は@155万円、発行済株式数6万6000株と
公募4,500株、(潜在株6834株はありますが)の合計70,500株を発行済株式総数と考えて、時価総額は@155万x70,500株=1092億7500万円となります。1000億円超の時価総額を想定した公募です。

「調達資金は70億弱!」
公募で4,500株を1株@155万円で発行し、69億7500万円を市場より調達する予定です。サーバーの増強や事務所の拡張に投資するとのこと。

既存株主の所有する株式の売出しは合計で2,100株です。
売出しにより得られる想定売却資金の内訳は次のとおり。 

サイバーエージェント 1,050株 16億2750万円
ネットエイジグループ 700株 10億8500万円
代表笠原健治氏 350株 5億4250万円

「売上高の過去の推移」
14/3(第3期) 7100万円
15/3(第4期) 1億4497万円
16/3(第5期) 3億3810万円
17/3(第6期) 7億3942万円
内、ネットメディア広告(SNS) 1357万円 
ネット求人広告 6億3804万円
その他 4279万円

18/3(第7期) 18億9345万円
内、メディア 6億4083万円 
求人 12億2172万円 
その他3088万円

第6期と第7期を比較するとSNS広告で約47倍、求人広告で約1.9倍とSNS広告での伸び率が驚異的です。

「税引後当期純利益の推移」
14/3 370万円の赤字
15/3 373万円の赤字
16/3 577万円の黒字 
17/3 9676万円の黒字 
18/3 5億7628万円の黒字
過去5期間で2期連続赤字が6億円弱までの黒字になっています。

「資本政策」
過去に3度の株式分割を行っていますが、次のようになっています。

「1株5万円で取得した株主の総投資額」
 1株5万円 x 600株 = 3000万円
「サイバーエージェントの投資額」
 1株11.4万円 x 600株 = 6840万円

「合計投資額 9840万円」
内B/S上の資本金勘定6420万円 
資本準備金勘定3420万円

「株式数と1株あたり取得価額」
3度の株式分割で1株5万円で株式取得した株主の株式数は
600株 x 10x2x5(100倍)= 6万株になっています。
つまり、1株当たりの取得価額は500円(3000万円÷6万株)です。

サイバーエージェントの株式数は2度の株式分割で
600株 x 2x5(10倍)=6000株になっています。
1株当たりの取得価額は11,400円(6840万円÷6000株)になります。

公募予定の1株当たり価額は155万円を想定していますので
株式の含み益は

1株5万円で株式取得した株主
(155万円−500円)x6万株=929億7000万円

サイバーエージェント
(155万円x6000株)−6840万円=92億3160万円となります。

1株500円が155万円とは、どのような計算根拠なのか、従業員50名弱、売上高18億のベンチャー企業が1000億円の価値をつけるとは・・。
今年はじめにIPOしたドリコムと同じようにミクシィはそれ以上の将来期待を背負ってのIPOのようです。初値はどの程度になるのか楽しみです。
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