ベンチャー企業がIPO株式公開するには

ベンチャー企業がIPOするまでに何が必要条件でどのような環境があれば良いのか?色々と考えてみながら専門家としてどのようなサポートや支援ができるのか試行錯誤してみたいと思います。

ドリコム、マザーズに創業4年でIPO

 ブログシステムの開発で著名なドリコムが創業からわずか4年でマザーズにIPOします。社長は京都大学卒の昭和53年生まれで27歳です。

 有価証券届出書(目論見書)をEDINETでみてみると次のような点にとても関心をもちました。

1)創業者の投資額と所有株式数は下記のとおりです。
設立時1175万円(235株x5万円)8x4=32分割
増資時 215万円(43株x5万円)  同上
増資時 460万円(736株x6250円)4分割
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合計:1850万円(株数は株式分割(株数の増加)を行っているので235株x32倍+43株x32倍+736株x4倍=11840株で発行済株式数の約60%を所有しています。

IPO時に2分の1以上のシェアを持っていることになります。またIPO時の想定株価は一株75万円となっていますので創業者の株としての資産は88億8000万円となります。

1850万円が88億になる計算ですが、なんと投資額の約475倍です。

2)IPOする直前期の17年3月期の売上の相手は
           金額(千円)割合(%)
テレウェイヴ     (65,250)(27.4)
GMOインターネット (52,680)(22.1)
サイバーエージェント (29,376)(12.3)

の3社です。17年9月期中間の売上は各社とも10%未満のようですが、IPO直前期でこの3社が売上と利益に大いに貢献していることがわかります。上記3社は営業力の強い会社であり、ドリコムは技術力に優位性を持つ会社です。

3)上記3社は株式の第3者割当を引き受けている。3社とも投資額は約2200万円であり、IPO時の想定株価で計算すると4.35億円程度の時価総額になり、キャピタルゲインは4億円近くになります。

 資本政策をうまく使い、すでに公開したITベンチャーにキャピタルゲインというアメを与えるとともに売上を確保し、同時に借入を返済して財務体質を改善し、更なる成長と発展を遂げたドリコムは、4年という短期間でIPOの認可を受けることになりました。創業者は今後M&A戦略を展開していくと語っていますが、売上高2億円、経常利益1億円(半期で)の会社が150億円近い時価総額をつけるとはまさにジャパニーズドリームといえるでしょう。
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