ベンチャー企業がIPO株式公開するには

ベンチャー企業がIPOするまでに何が必要条件でどのような環境があれば良いのか?色々と考えてみながら専門家としてどのようなサポートや支援ができるのか試行錯誤してみたいと思います。

新会社法に関するセミナー開催

 新会社法(従来の商法の大幅改正)は今年5月からの予定です。戦後、会社をとりまく法律関係を整備する商法はつぎはぎだらけの改正を行ってきましたが、昨今のM&A時代の到来、資金調達の変化、事業再生案件の増加などに対応できなくなってきていました。

 この新会社法は会社経営を行っている皆さんにとても関係のある重大な出来事で、いわばチャンスと言えるでしょう。うまく活用できる会社とそうでない会社、つまり知っているか、知らないか、また知っていてもうまく活用できるかどうかが、今後の企業経営に大きな影響を与えることと思います。

 有限会社がなくなり、日本版LLCができ、1円株式会社の設立が可能となるなど、誰もが知っていること以外にも重要な改正ポイントがたくさんあります。特にベンチャー企業や起業する人たちにとってはこのようなチャンスはめったにありません。

 弊社でも4月中旬に新会社法に関するセミナーを実施する予定です。法律の施行前に同族会社オーナーやIPOを目指すベンチャー企業が活用できるポイントを説明させて頂きます。参加ご希望の方はあすか税理士法人のHPよりお申し込みください。
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ドリコム、マザーズに創業4年でIPO

 ブログシステムの開発で著名なドリコムが創業からわずか4年でマザーズにIPOします。社長は京都大学卒の昭和53年生まれで27歳です。

 有価証券届出書(目論見書)をEDINETでみてみると次のような点にとても関心をもちました。

1)創業者の投資額と所有株式数は下記のとおりです。
設立時1175万円(235株x5万円)8x4=32分割
増資時 215万円(43株x5万円)  同上
増資時 460万円(736株x6250円)4分割
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合計:1850万円(株数は株式分割(株数の増加)を行っているので235株x32倍+43株x32倍+736株x4倍=11840株で発行済株式数の約60%を所有しています。

IPO時に2分の1以上のシェアを持っていることになります。またIPO時の想定株価は一株75万円となっていますので創業者の株としての資産は88億8000万円となります。

1850万円が88億になる計算ですが、なんと投資額の約475倍です。

2)IPOする直前期の17年3月期の売上の相手は
           金額(千円)割合(%)
テレウェイヴ     (65,250)(27.4)
GMOインターネット (52,680)(22.1)
サイバーエージェント (29,376)(12.3)

の3社です。17年9月期中間の売上は各社とも10%未満のようですが、IPO直前期でこの3社が売上と利益に大いに貢献していることがわかります。上記3社は営業力の強い会社であり、ドリコムは技術力に優位性を持つ会社です。

3)上記3社は株式の第3者割当を引き受けている。3社とも投資額は約2200万円であり、IPO時の想定株価で計算すると4.35億円程度の時価総額になり、キャピタルゲインは4億円近くになります。

 資本政策をうまく使い、すでに公開したITベンチャーにキャピタルゲインというアメを与えるとともに売上を確保し、同時に借入を返済して財務体質を改善し、更なる成長と発展を遂げたドリコムは、4年という短期間でIPOの認可を受けることになりました。創業者は今後M&A戦略を展開していくと語っていますが、売上高2億円、経常利益1億円(半期で)の会社が150億円近い時価総額をつけるとはまさにジャパニーズドリームといえるでしょう。
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